前走GI組を中心に予想する
宝塚記念の勝ち馬を予想するには、前走GI組から選ぶのが鉄則だ。ただし、過去10年で、この法則に反した馬が3頭いる。この馬たちを分析することで、GI組を信頼していいパターンとそうでないパターンに分別してみたい。これはすなわち、荒れるレースとそうでないレースを見分けることにもなる。
前走がGIレースでない馬が勝ったのは、2010年、2008年、2004年の3レースである。このうち、2004年は1番人気のタップダンスシチーによるものなので、予想は難しくない。問題は2010年と2008年で、両レースに共通していたのは、道悪のレースだったことが挙げられる。
2010年の勝ち馬エイシンフラッシュは、前走がGIIですらないオープン特別のメトロポリンタンステークスだった。過去の傾向から、この馬を勝ち馬と予想するのは、かなり難しいと言わざるをえない。ただし、前年の不良で行われたダービーを9番人気ながら4着しており、かなりの道悪巧者であったことは想像できる。また、体調を考えて早めに栗東入りする最近のGI好走パターンにも合致していた。
2008年の同レースを5番人気で勝ったエイシンデピュティも、道悪巧者だったといえる。前走の金鯱賞も稍重の馬場で勝っており、前年のGIIIエプソムカップも稍重を5番人気で勝っている。ただし、この馬の場合、前々走のGII大阪杯であの生涯連対を外さなかった名牝ダイワスカーレットの0.1秒差の2着しており、相当に強かったことがわかる。例年なら有力な2・3着候補だが、道悪を利して逃げ切ってしまったと考えられる。
以上のようにみると、良馬場なら素直に前走GI組を1着候補とし、道悪の場合には、他の路線の伏兵にも気を配るという結論としたい。