逃げ・先行馬が有利

阪神競馬場は、他の競馬場と比較してコースの形が独特である。他競馬場が陸上競技のトラックとほぼ同じような形をしているのに対し、同競馬場は、第1コーナーから第2コーナーに達する距離よりも、第3コーナーから4コーナーにかけての距離が長い。宝塚記念が行われる内回り2,200メートルは、おにぎりのような形をしており、このコース形態がレース結果にも影響している。

宝塚記念は、逃げ・先行馬が有利なレースだ。後方一気の差し馬にはつらいコースと言える。指し馬でも、第4コーナーを回って10番手以内にいるのが、勝利の必須条件といえる。

1998年の同レースは、稀代の逃げ馬サイレンススズカと女傑エアグルーヴの戦いで注目されたレースだが、結果は、第4コーナーを1・2番手で回ったサイレンススズカとステイゴールドがそのまま1・2着し、第4コーナーを7番手で回ったエアグルーヴは3着に敗れている。

また、2004年のタップダンスシチーが勝ったレースも、第4コーナーを1・2番手で回ったタップダンスシチーとシルクフェイマスの1・2着で決している。ゴール前に急坂もあり、先行しても力のない馬には乗り切れないコースだが、GIに出る馬ともなると力で押し切ってしまうようだ。

道悪になると、この先に行った馬が有利になる傾向はさらに強まる。2008年に5番人気で逃げ切り勝ちを収めたエイシンデピュティはそのいい例だ。

宝塚記念で穴を開ける馬は、逃げ・先行馬に多い。先行力のある馬には、警戒が必要だ。

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