人気が下がったGI馬が来る

何らかの理由により、GI馬でありながら低人気になった馬が激走するのも宝塚記念の最近の特徴である。

以前は、夏場に開かれる宝塚記念は、有力なGI馬は回避するレースだった。よって、天皇賞(春)などの他のGIでは勝ちきれなかった馬が、ここにGI勝ちを求めるケースが多かった。具体的には、1996年のマヤノトップガンや1997年のマーベラスサンデーがそれである。この時代は、こうした馬が人気を背負い、期待に応えたため、かたく収まるケースが多かった。

この潮目が変わったのは2003年からである。暑い夏場ということで、従来は出走頭数が少なかった同レースへの出走数が増え始めた。前年の出走数が12頭だったのに対し、2003年は17頭が出走した。必然的にGI馬の出走も増えて、予想が難解なレースへと変貌した。

このレースの1番人気はシンボリクリスエスで、前年の有馬記念を勝って以来のレースだった。2番人気は同年のダービー馬ネオユニヴァースで、3番人気は同年の安田記念を勝ったアグネスデジタルである。どれも順当な人気といえるが、勝ったのは同年の天皇賞馬ヒシミラクルで6番人気だった。

本来、天皇賞(春)の成績と宝塚記念の成績は相関関係が強いので、ヒシミラクルはもっと人気になってもいいはずだった。しかし、同馬が前年の菊花賞と天皇賞(春)というステイヤーの距離に勝ち星が集中したため、この宝塚記念は距離不足と目され穴人気となった。

GI馬でありながら、人気の盲点になっている馬は、今後も注意が必要だ。

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